大空へ向かって





少しだけ…本当に少しだけ…強くなれた気がした。




でも麗美は、まだまだ弱いんだ。




麗美は、部屋を出て、リビングに行った。




「…お母さん。」




麗美は、恐る恐る声を出した。




お父さんは、麗美に何かを言いたそうな…恐い顔をして麗美を見る。




お母さんは、下を向いて泣いていた。




「…麗美っ!!」




お父さんが麗美に向かって叫んだ。




麗美は、恐くて下を向いた。




「…ごめっ..んなさい…」



麗美は、泣きながら次々と溢れてくる涙を拭きながら言った。




お父さん…お母さん…ごめんね。




本当にごめんね。




「…お父さん…お母さんっ…ごめんね?…」




「謝って許せる事じゃ無いだろ!!」




お父さんの大きな声にビクッとした。




「…麗美…赤ちゃん…産みたい…」