大空へ向かって





麗美は




すぐにお風呂に入った。




鏡を見て




自分の顔に幻滅。




―転んじゃった




そんな理由が通用しなかったのは当たり前だ。




頬は紫に腫れて…




泣いたせいか目が腫れていて…




見れる顔じゃ無かった。




でも…




そんな顔より




汚れた体は元には戻らない…。




栄助とも元の関係には戻れない。




そんな事を考えてたらまた涙が溢れ出した。




汚い
汚い…




そう思いながら、おもいっきり体を擦った。




それでも




煙草臭い匂いは消えない…



汚れは落ちない…




傷口が痛いよ…