大空へ向かって





死にたくない…

助けて。




男達に

無理矢理

引っ張られて...




車に投げ込まれた。

もう二度と…

栄助に

会えないのかな…




恐怖の中
頑張って少し

目を開けた。




車には

二人の男の他に

四人居た。




つまり...

六人。




「嘘...」

誰にも聞こえない声で

呟いた。




車は

走り出す。




耐えれないほどの恐怖。




恐い。
恐い。




案外恐いときは




震える事も




出来ないんだ。