気まずい空気が流れた…。
「麗美…!」
先に口を開いたのは栄助だった。
「さっき何で…??」
やっぱり気にしてるんだろう…。
ああ言う風に拒んだのは、初めてだったから…。
「別に…」
麗美は 栄助に素っ気なく言葉を返した。
「訳わかんねぇ。」
栄助の言ってることは 確かに間違えてない…。
自分が部屋に戻ったら彼女に素っ気なくされて…
意味分かんない事を言ってるのは分かってるけど。
麗美は まだ子供だったから…。
「寝るか??」
夜になり、寝る時間…。
いつもは、小さい栄助のベッドで二人で寝る。
「別々に寝よ!」
麗美が口にした言葉…。
「そうだな!」
栄助は 床に布団をしいて別々に寝た。
麗美は 栄助の香りが残ったベッドで眠りについた……。
「おはよ!」
「…おはよ…」
「なんなんだよ…。何で俺の事避けるわけ??」
「避けてないし…!栄助が悪いんじゃん!」