大空へ向かって



「でねぇよ!」




鍵も無いし。



あり得ない!



トイレ掃除決定…。泣





「補修終わっちゃったよぉ。栄助どおする?」






「トモヤが帰るまで、待たなきゃな!」




意外に冷静!?




「そうだね…!」





麗美が ソファーに座って、リモコンでテレビの電源をつけた。





「何か、やってる??」




「分かんない。」





リモコンをポチッポチッと何回も押したけど、いまいち良いのがやってない。






「良いのが無いー!」




麗美が口を尖らせながら言った。




「マジ??貸して!!!」





麗美から 少し乱暴目にリモコンを奪った。





その時に二人の指先が触れ合った。





それだけ…。


それだけなのに、ドキドキした。





栄助は ポチッポチッとチャンネルを回して、




「なーんも、やってないし!」




「言ったじゃん!」





「自分で確かめないと、無理な性格!」





「えっ!?栄助血液型、何型?」




「俺??O型!」




「それっぽい!それっぽい!」




「麗美もO型だろ??」




「麗美??B型だよぉ!」




「えー!?大雑把のくせに!」




「じゃあ、麗美と栄助の子供で 几帳面は あり得ないね!!!」





「本当だなぁ…。でも、俺と麗美の子供かー!想像出来ねぇな!俺らまだ子供だし…。」





「そうだねー!栄助に似て欲しいなぁ!」





「俺は、麗美にそっくりの女の子が良いなぁ!」




「えー!?料理下手だしワガママだし!」




「あっ!麗美に似たら、落ちこぼれだな!」




「何それー!」



麗美が頬に空気をためる。