大空へ向かって



「麗美…。何ですねてんの??」




プイッと目を反らした。




「俺、なんかした?」





栄助を無視したまま、タツトくんに話しかけた。





「麗美!!!!」




「さっきから何?しつこい…。」





「言えよ!」




「里沙の事、好きだったんじゃん!里沙から聞いたし!」




麗美は 怒って、タツトくんの方へ行った。





急に腕を掴まれた。




「何?」



栄助が耳元で ボソッっと、




「やきもき妬いた?」





「妬いてなんか無い!」




後ろから、抱き締めた。




「やめて!」




「妬いたんだろ??」




「だって、栄助。里沙と仲良し何だもん!タツトくんとキスする時だって、知らんぷりだし。」





「ごめんなぁ。俺も妬いちゃった。」