男性に連れられ、お店の裏側にまわる。
「ここ、裏口ね。」
「うん」
私は同い年と知り、タメ口で話すことにした。同い年でもさすがにこの外見だと、結構緊張するけど。
裏口の扉を開くと、まず見えたのは下駄箱と全身鏡。他にもリュックなどが床に転がっていた。
ここが、この家の玄関みたいだ。真っ赤なヒールもある。お姉さんか妹さんいるのかな。
「汚くて悪い。その辺で靴脱いでいいから」
「う、うん」
私は言われた通り空いていたスペースに靴を脱ぎ、男性に着いて歩く。
初めてだ。男の人の家なんて…。
私は思わずキョロキョロしてしまう。
生活感は確かにあるが、お洒落なお家だった。
インテリアのひとつひとつがかわいい。
こういうのは、お母さんの趣味なんだろうか。
「いいよ、ソファ座って」
家に入ってからずっと突っ立ったままの私に、男性が言う。
私は言われた通り、ソファに腰を下ろす。ああああ、知らない人の家ってなんでこんなに緊張するの!
ガチガチなのが男性にも伝わったらしく”だから緊張すんなって”と、言われた。
すると男性は私を置いて何やら奥の部屋に入って行った。
奥からゴソゴソ音がする。
救急箱でも、探してくれているのかな……?
私の考えは当たったようで、しばらくすると十字架マークのついた箱を持って男性は戻ってきた。
「とりあえず消毒液と絆創膏は入ってるから。あと、俺不器用で多分手当てとかできないから。自分でやってくれない?」
「うん。ありがと」
私は救急箱を受け取り、自分で手当てを始めた。
自分で手当てさせてくれたのは正直、嬉しかった。手当て、人にやってもらうのあまり好きじゃない。
「コーヒーとココアと紅茶、どれがいい?」
男性が、まだ何も入ってないコップを手に私に持ちながら問いかける。
「えっと、コ、ココアで!」
「あ、やっぱり?ココア好きそう」
え、と私は思う。どういう意味だろうか。
すると、男性が続けた。
「俺、中学の時から店手伝ってるから初対面の人でも顔見れば、お客さんの好み大体わかるんだ。この人はブラック派だな、とかね」
へぇ、やっぱりそういう目って養われるのか。
「なんで私はココアなの?」
「ん〜。なんか、雰囲気」
”はい、どーぞ”いつのまにかココアが出来上がっており、男性は私の前にコップを置く。
「あ、頂きます」
私はありがたく、ココアを頂戴した。
男性は何も言わなくても私の好みがわかったようで、砂糖がたっぷり入った甘いココアを作ってくれた。
「ん〜〜、甘くて美味しい!久しぶりにココア飲んだ〜〜超しあわせ〜〜」
あ、やばい。素がでてしまった。美味しいものを口にするとすぐに私は長い独り言を言ってしまう。
「ははっおまえ凄い美味しそうに飲むな!そんなに美味しい?」
男性は私を見て心の底から笑っている。
「だってココアだよ!!美味しいに決まってる!!」
「なにそれ」
男性はまだ笑っている。あ、この人笑うと割と可愛い……
私は男性の笑うと出る八重歯を見つめた。
「ここ、裏口ね。」
「うん」
私は同い年と知り、タメ口で話すことにした。同い年でもさすがにこの外見だと、結構緊張するけど。
裏口の扉を開くと、まず見えたのは下駄箱と全身鏡。他にもリュックなどが床に転がっていた。
ここが、この家の玄関みたいだ。真っ赤なヒールもある。お姉さんか妹さんいるのかな。
「汚くて悪い。その辺で靴脱いでいいから」
「う、うん」
私は言われた通り空いていたスペースに靴を脱ぎ、男性に着いて歩く。
初めてだ。男の人の家なんて…。
私は思わずキョロキョロしてしまう。
生活感は確かにあるが、お洒落なお家だった。
インテリアのひとつひとつがかわいい。
こういうのは、お母さんの趣味なんだろうか。
「いいよ、ソファ座って」
家に入ってからずっと突っ立ったままの私に、男性が言う。
私は言われた通り、ソファに腰を下ろす。ああああ、知らない人の家ってなんでこんなに緊張するの!
ガチガチなのが男性にも伝わったらしく”だから緊張すんなって”と、言われた。
すると男性は私を置いて何やら奥の部屋に入って行った。
奥からゴソゴソ音がする。
救急箱でも、探してくれているのかな……?
私の考えは当たったようで、しばらくすると十字架マークのついた箱を持って男性は戻ってきた。
「とりあえず消毒液と絆創膏は入ってるから。あと、俺不器用で多分手当てとかできないから。自分でやってくれない?」
「うん。ありがと」
私は救急箱を受け取り、自分で手当てを始めた。
自分で手当てさせてくれたのは正直、嬉しかった。手当て、人にやってもらうのあまり好きじゃない。
「コーヒーとココアと紅茶、どれがいい?」
男性が、まだ何も入ってないコップを手に私に持ちながら問いかける。
「えっと、コ、ココアで!」
「あ、やっぱり?ココア好きそう」
え、と私は思う。どういう意味だろうか。
すると、男性が続けた。
「俺、中学の時から店手伝ってるから初対面の人でも顔見れば、お客さんの好み大体わかるんだ。この人はブラック派だな、とかね」
へぇ、やっぱりそういう目って養われるのか。
「なんで私はココアなの?」
「ん〜。なんか、雰囲気」
”はい、どーぞ”いつのまにかココアが出来上がっており、男性は私の前にコップを置く。
「あ、頂きます」
私はありがたく、ココアを頂戴した。
男性は何も言わなくても私の好みがわかったようで、砂糖がたっぷり入った甘いココアを作ってくれた。
「ん〜〜、甘くて美味しい!久しぶりにココア飲んだ〜〜超しあわせ〜〜」
あ、やばい。素がでてしまった。美味しいものを口にするとすぐに私は長い独り言を言ってしまう。
「ははっおまえ凄い美味しそうに飲むな!そんなに美味しい?」
男性は私を見て心の底から笑っている。
「だってココアだよ!!美味しいに決まってる!!」
「なにそれ」
男性はまだ笑っている。あ、この人笑うと割と可愛い……
私は男性の笑うと出る八重歯を見つめた。


