ふぉっふぉっふぉっ……。


わしは、この寺の主のタロ爺じゃ。


ここでは、ほのぼのとした寺の中庭で川柳なんかをたしなんでおる。



時折、お茶をたてたりなどして、ゆっくりと過ごしていくのじゃ。


春には、綺麗な桜を咲かせ


夏には、この庭を通る小川のせせらぎを聞いたり、またまた夜にはホタルを拝見し


秋には、もみじの紅葉をたのしみながらススキに耳を澄まし


冬には、寺のこたつの中から、冬化粧をした庭を見渡す…。



これほどまでによい場所は、他にはあるまい。



どうぞ、ここで日々の疲れを落してお行きなさい。