シンデレラタイム



おじさんとブンブンがお誕生日席に座り、あたしは千華ちゃん、柊太とりっちゃんが隣同士で四角いダイニングテーブルを囲む。


昔からの定位置。




ブ「お前らいくつになったの?」

千「あたし大2。」

柊「俺と莉奈は高3。」

沙「高1。」

ブ「まじか〜〜。お前らあんな小さかったのに、こーんなデカくなって俺は少し寂しいよ…。」

沙「あたしも、ブンブンがおじさんになってて悲しい。」

千「ほら、おじさん。もっと食べて。」

ブ「おいコラ、悪意感じんぞ。」




冗談も言える関係性で良かったとつくづく思う。



ブンブンもりっちゃんも昔と変わっていなくて、それが嬉しかった。



柊「2人ともおっさん臭くなった。」

祥「大丈夫だ、俺のが若い。」

ブ「いや、タメ。俺らタメね。」

祥「実際、俺はこいつらの兄貴でも大丈夫。」

沙「いや、それはアウトだろ。」

千「無理あるだろ。」

祥「は!?ひどくね!?」

莉「でも若いですよ?」

祥「ほらぁ~。」



平和だなぁってすごく思った。