「瞳ちゃんと沙凪ちゃん、順番にお風呂どうぞ〜。」
食器を洗い終えたあたしたちに、奥さんが気を使って声をかけてくれた。
「男の子が後の方がいいかしらって思ったけど…タイミングと順番はみんなに任せるわね。好きに入っていいわよ〜。」
奥さんの言葉に甘えて入ろうかと思ったら、みんな一番風呂がいいとみた。
そりゃそうか。考えることは同じだよね。
「一応聞くけど、1番がいい人?」
「「「ハイ。」」」
瞳の問いに迷うことなく手をあげる、あたしとシルク、村上。
そのまま無言の状態で差し出された4人の手は、3種類の形を示す。
「っしゃああ!!1番!」
「まじかよお前。」
厳正なるじゃんけんにより、あたし、シルク、村上、瞳の順番でお風呂に入ることが決定。
瞳はずっとブツブツ言ってたけど、そんなこと気にせずにいる男子2人。
まあ男の子のあとって何となく嫌な気持ち、分かるよ…。
あたしは1番に入れてなんとも幸運だ。
さ、ゆっくりお風呂はいろ〜〜。


