シンデレラタイム



一通り挨拶をしていたら、奥から健康的に焼けた30代くらいの男の人が出てきた。




くわえ煙草をここまで格好よくやってのける人がいるだろうか…。




多分きっと旦那さんかな?



普段から鍛えているであろう筋肉と、サーフィンでもやってそうな健康的な焼け方だった。




スーツとかビシッと着こなせば、ダンディな感じになるんだろう。





「お前らか。行くぞ。」



新井川さんはそれだけ言って、あたし達4人を私服に着替えさせ、トラックの荷台に放り込むと車を発進させる。




いきなりどこに向かうか、場所は知らされないまま。



ビュンビュン走る車は風をきってスピードを上げる。




「トラックの荷台初めて乗ったけど気持ちいいね!」




ボッサボサの髪をかきわける瞳の言葉に首を縦に振った。



キャーキャー騒いでいると目的地に着いたらしく、新井川さんに出ろと言われ荷台から降りる。




「じゃ、ここ手伝ってもらう。」

「「「「海の家?」」」」

「女は接客、男は料理。」



た、楽しそう!!