その後先生の説教は続き、消灯時間までの自由時間はあたし達には来なかった。
疲れて爆睡だったから別にいいけど。
一夜明けた今日は、現地の方たちの元へお邪魔して民宿体験をさせてもらう。
明日のお昼頃までお世話になる予定だ。
その後はBBQと肝試しをして解散になる。二泊三日もあっという間に感じるな。
各クラスのバスに乗り込み、配属先のお家まで送ってもらえるのであたし達はドッキドキだ。
目的地に着いた班から、民宿スタート。
どんどんクラスメート達が降りていき、残り少なくなった車内。
窓の外はどこも山ばっかりで、変わらない景色が広がってるように見える。
もう山の区別なんてあたしにはつかない。
と、動いていた外の景色が止まり、班員の名前が先生によって呼ばれる。
到着の合図だ。
あたし達は山と海に挟まれたでかい家の前で降ろされた。


