女の人は続ける。
『魔法の期限は、そうね……、
3年間、にしましょう。』
魔法?なんだか夢がやけにリアルでよく分からなくなる。どういうこと?
あたしの期限は3年なの?てゆうか何の期限?
あ、魔法の期限か。
『貴女はそれを、
長いと思うかしら、短いと思うかしら。
ただ、良くも悪くも、全て貴女次第。
後悔のないように。楽しんで。』
どういうこと?意味不明。
『魔法が切れた頃に、また迎えに来るわ。
さあ、行っておいで。』
そう言って、なんだかよく分かんない意味深な言葉を残し、女の人は何処からか現れた天使みたいなのと空高く消えてった。
後光が差しすぎてて顔は少しも見えなかった。変な人。何が言いたかったんだろう。
声だけなのに、不思議と安心感を与えてくるあの女の人に、あたしは何でか嫌悪感を抱いていた。


