次の日の学校で、休み時間に瞳と部活のことで話をした。
「沙凪は決めてないの?」
「うん。特にまだ何も。」
「そっかあ。」
瞳と話しつつ、爪にヤスリをかけてるクラスの女子を見てすごいなあって思う。
「じゃあさ、天文部入らない?」
え?
瞳の唐突な誘いに一瞬固まった。
「天文部?」
「そうそう。実はあたし、天文部入部しようと思ってるんだよね。」
確か天文部って、特別棟の二階最奥にある部屋を使ってて…。
えっと…、他何すんだっけ??
「……天文部ねぇ。」
「うん!たまたま知らない先輩なんだけど、声かけられたから入ろうと思って。よかったら沙凪もどう!?」
単純に、知らない先輩に勧誘されて入部決めた瞳ってすんげえわ。
そんな瞳に誘われ、あたしは暫し考える。
今、あたしの目の前に垂らされている1本の綱。
これを掴むかどうかは自分次第。
と言っても、頭使うの嫌いだし。
考えないで直感で決めた。
「あたしも入る。」
「まじで?いいの?」
「いいの。直感人間だからさ。」
「やった〜!仲間が増えた!じゃ、今日早速部室行こ!」
さて、どうなるあたしの高校生活。


