高3の柊太は、学校に行く日が少ないらしく、こうしてよく家にいる。
朝は適当に起きてくる姿には羨ましさしかない。
まあ夜は勉強頑張ってるみたいだし、受験生だから文句は言えないわけだけど。
しょっちゅう喧嘩もするけど、まあ、なんだかんだ良い兄貴だ。
「おい。答えろよブス。」
……前言撤回。良い兄貴じゃない。
「食べるよ。」
「よっしゃ。」
じゃあ、じいちゃん。あたし、柊太とパンケーキ食べにいくから。
ドアの所で待っていた柊太と揃ってリビングへ向かった。
キッチンから引っ張り出してきたであろうホットプレートが既にセットされている。
ついでに言えばメープルシロップの他に、チョコチップと生クリームも用意されていた。
「…ノリノリじゃん。」
「ちょっと無性に食いたくて。」
こんな可愛い所もあるんだけどね。


