「沙凪?起きて。」
……。え?
「ほら、瞳も。」
詩織と杏子に腕を引っ張られる。
……やべ、寝てた。
記憶がない。
冒頭は覚えてる。北斗七星の説明とか、おおいぬ座とかこと座とか、ベガとかカストルとか。
内容は曖昧にしか覚えてないし寝てた自覚はがっつりある。
冷房効いてて星みて、寝る環境としては最高だったんだもん。
瞳も寝てたみたいで、とりあえず先生にバレないようにいそいそと外に出る。
先生と先輩達はお土産を見てたから、瞳と目を覚ましに外に出た。
詩織と杏子も付き合ってくれた。
時間があったからその辺を散策。
普通の住宅街だけどたくさん緑がある。
向こうに山があって、海があって、川があって。
歩きながら、綺麗だったねとか、星ってすごいねとか。
4人でしたのはそんな会話。


