「これからホテルだって。」

「了解。」



鈴原先生の諸注意を軽く聞き流し、宿泊先のホテルまでバスで移動。


路線バスの旅みたい。



酔いやすいと言う詩織が隣の席。


あたし達の前の座席に瞳と杏子が座ってる。




「お菓子食べる?」

「食べる!」

「お腹空くよね。」



詩織の持つ袋からはたくさんのスナック菓子。

濡れ煎餅が好きなんだって。




詩織とどれを食べるか騒いでいら、前に座っていた杏子が笑いながら振り返る。




「ねえ!瞳が持ってきたお菓子、全部溶けてるんだけど!」

「まさか溶けるなんて思ってなかったの。」

「この時期チョコもグミもアウトじゃない?」



瞳が持ってる袋の中はドロッドロで擁護のしようがなかった。



バス楽しい。