俺の自家用車で会社まで行き、ロッカーを開けてみればしっかりと鍵が入ってて安心した。

「良かったぁ、ありました。
ご迷惑お掛けして申し訳ありません。
有り難うございました。」

安心したからか、半べそでお礼を言ってくる。

「良かったな。
さ、帰るか。」

頭をなで、促す。

迷惑と思ってなんかいない。
より近づけてラッキー、なんて思っていたりする。

そんな俺の気持ちに気付く事のない純粋な埜々香を彼女の部屋に送り届け、自分の部屋に帰り着く。

風呂に入ってから寝ようと思い、脱いだ衣類を洗濯機に入れようとしたら、乾燥まで終了したスエットが入っていた。

埜々香が着替えた時に洗濯したのだろう。

洗濯されたのだから当然、彼女の匂いは消えているが、先程までこれを着ていたのかと思うと、いけない物を手にしているような気になった。

そういえば、下着は、、、と思ったが、どこにも見当たらなかったので、流石に持って帰ったようだった。