************* 大学からの帰り道だった。 今日はどうやら佐久間には予定があるらしく、俺は一人で帰ることになった。 時計を見てみると、文字盤は午後4時を告げていた。 —―カイに会えるかもしれない。 咄嗟に、そう思った。 そう思った瞬間から、俺の足は自然と高校の方に向いていた。 「あれ、望月先輩」 「あー・・・俺の妹見てない?」 「ああ、妹さんならさっき佐久間先輩と—―」 「マジかよ」 俺は一気に落胆した。 まさか、佐久間の「予定」がカイと会うことだったとは。