************* 「おい、お前さ。さっきの――」 「あれは、嘘とかじゃねーから」 卒業式からの帰り道。 佐久間はしつこく何度も同じことを訊ねてきた。 でも何度訊かれても俺の答えは変わらない。 佐久間の気持ちには、薄々気付いていた。 最近は、それが特に顕著だった。 俺の親友であり、ライバル。 佐久間のことは認めているけれど、カイだけはどうしても譲りたくなかった。 「なあ、望月」 「ん?」 「お前、これからどーすんの」