涙色♡遠恋






……すると涼が……
シャツのボタンを全部外して、
ソファーに横たわって真っ直ぐ……
私を見つめて来た。


……そして何を言うかと思えば……








『……結奈……
好きだよ……』







『……結奈……
愛してる……』







…と私に囁いてきた。


……キャーッ!……涼……
待って待って……


……私……
倒れるー!


……無い無い!……反則よーッ!





『……え、と……
あ、あの……
涼?……』



『……この方が……
気分出るから♪……』



……ええ?……
もしかして撮影の間中ずっとー?



……ダメダメ……
ダメえー!



……無理無理……
心臓破壊するー!



『……涼……
それはちょっと~』



『……ええ?……
ダメえ?……』



『……ハハ……
ごめんね?』



……私は……
極めて普通に、
振る舞って答えた。



……ほんとは……
私の心臓はもう、
ショート寸前!


『……残念!……
いいと思ったんだけどなあ……』



……すると……
涼は胸元に手を、
入れて悩ましい瞳で私を見つめて来た。







……キャー!……
か、か、神様!ー








……こうして……
私は……








……涼の……
熱視線を浴びながら……








……涼に……
骨抜きにされながら……








グダグダになりながら。笑っ








……ようやく……
私は1時間後に、
涼の全ての撮影を終えた……



……こうして……
私は涼の熱視線から、
ようやく解放された……



……はあ……
もうグダグダ……



……ほんとに……
彼はなんて魅力的な人なのだろう……



……彼は……
自分の魅力に……
気がついているのかしら……



……こんなに……
骨抜きにされたのは初めてだった……



『……涼!……
お疲れ様!全て
終わりました!』


『……マジ?……
終わったー♪お疲れ様♪』


『涼もお疲れ様でした!』