涙色♡遠恋







……綺麗な寝顔……







……私は……
彼を起こそうとしてついつい
彼の寝顔に見とれて居た……



……なんだか……
凄い気持ち良さそうに寝ている彼を、
起こすのはほんとに忍びないけど……
仕事だから起こす事にした。



……私は……
彼の肩を軽くゆすった……
それだけの事なのに私は、
胸の奥が熱くなるのを感じた……








『……深海さんっ……時間です~!』







『……んん……
ハッ!』







……すると彼が……起き上がった。



……ホッ……
取り敢えず起きてくれて、
良かった♪



『……ああ……
ごめんね、時間かな?』


『……はい……
すみません……
気持ち良さそうに寝てるとこを、
起こしちゃって。』


『……いや……
大丈夫だよ♪でもどうせなら、
もっと色っぽく、
起こされたかったな~』



『……えっ……
あ、あの……』



『……だって……
深海さんって。笑っ』



『……ハハ……
ですよね~』



『……ん~……
それだとイマイチ、仕事スイッチが、
入らないな~!』


『……え?……』








『……そうだ♪……もう一度名前で、
呼んでよ?』







『……え?……
そんな……』


『……俺も……
結奈って呼んで
いいかな?……』


『……え、と……
良いわよ。』







『……結奈?……
サンキュー♪』







……彼に……
初めて名前を呼ばれて、
ドキドキした……









『……結奈……
もう一度名前で呼んでよ?』








『……涼……
起きて……』








『……よっしゃ……
めちゃ目覚めた♪
超仕事出来るよ♪サンキュー♪
結奈♪』



……そう言うと……彼は私の頭を、
ポンポンと叩いた。


『……じゃあ……
すみません。
今から撮影始めていいですか?』


『……OK♪……
てかいい加減結奈、
敬語止めない?俺楽しく仕事、
したいんだよね~』


『……あ……
タメ語でいいの?』


『……全然……
大丈夫♪むしろ、
結奈のが年上なんだから、
タメ語全然OKでしょ。笑っ』



『……そうねえ……いいのかな?』



『……うん……
なんか俺敬語ってダメなんだよな!
結奈にも名前で、
読んで欲しいし♪』


『……そうね……
解ったわ♪
楽しく仕事しましょ♪』



『……OK♪……
そうこなくっちゃ♪』



……私も……
なんだか楽しくなって来たから、
不思議だ♪



……その時……
私の携帯のメールが届いた。
開いてみたら、
チーフからだった。







『……ん?……
メール?』








『……涼……
ちょっとごめんね?』



『……うん♪……』


メールには、








『順調か?
思い切りSexyな、
彼を撮ってね♪』








…と書いてあった。


……チーフ……
ハートマークってどんだけよ!



『……あのお……
涼…?』



『……ん?……



『……チーフが……思いっきり、
Sexyな涼を希望なの~~』



『……アハハ……
そうなんだ?
Sexyねえ?……』



『……ハハ……』



『どうやろっか?』