彼女の背後で困ったような顔をして僕達のやり取りを聞いていた彼女の両親は、僕に謝罪の意を込めた眼差しを向けてきた。 それを受けて、僕は目礼を返す。 そうして僕が退室しようとすると、彼女に足止めを食らった。 一体彼女は、僕を誰だと思っているのだろう。 考えてすぐに、気付く。 そういった概念は、彼女の中にはないのかもしれない。 結局僕はそれから二時間も、彼女お得意のお喋りに付き合わされることになる。 ようやく家路についた頃、もう太陽は頭上にはなかった。