俺についてこい!!

【side 莉緒】
今は4時間目…あ~あと少しで昼休みになっちゃうよ…緊張するな~
とりあえず、美波に相談しよう。
「ねえ、美波、今日の昼休みに隣のクラれたスの慶祐って人に図書室来てって言われたの。」
「え!なにごと!隣のクラスの慶祐くんって笑顔もかっこいいし、スポーツもできるし優しいって女子から人気なんだよ!莉緒知らなかったでしょ!?」
「!!!そんなの初耳だよ…!確かに笑顔は、かっこいいかも…?」
   ~~~キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン~~~
そうこう話してる間に、あっという間に昼休みに…

【side 慶祐】
莉緒ちゃん、ちゃんと来てくれるかな…
半ば強引に言っちゃったからな…

「失礼しま~す」
あ、莉緒ちゃんだ!!!
「莉緒ちゃん来てくれてありがとう!」
「いえいえ!あの、でもなんで、私はここに…」
「あ!ごめんごめん、俺が話したかったからだよ。こうでも言わないと、莉緒ちゃん来てくれないかと思ったからね。」
「…なるほど!でも何で…私なんかと話したいんですか?」
莉緒ちゃんって、意外と鈍感なのかな…普通だったらだいたい勘づくと思うんだけど…
「ん~お互い知らないからもっと知りたいなって思ったんだよね。それに、前にたまたま女子が体育やってるとき通ったんだけど、莉緒ちゃんかなり真面目に受けてたよね。それ見た時もなんかグッと来たんだよね。…って俺何でこんなこと言ってるんだろう…(笑)」
やっべ、つい言っちまった。ま、言っちまったもんはしょうがないな。
「え!そんな風に思ってくれてたんですか!?私、嬉しすぎます!ありがとうございます!」
「喜んでもらえてよかったよ。それより、そろそろ敬語やめてよ。タメなんだし。」
「そいえば、ずっと敬語でしたね。って、また敬語だ。」
「莉緒ちゃん、面白いね。俺のことも慶祐って呼んで。」
「そんなことないですよ。え!それはハードルが高すぎます!」
「んじゃ、呼べたらキャンディーやるよ。」
「え!キャンディー!!!頑張る!!!」

ここで今日の昼休みは終わった。