ゆらゆら、ユラララ

「お前ずるい。」
「何が?」
「いいところ全部持っていって。」
「へっ?」
「何で言わせんだよ!
 すきだ。って言うのも、付き合ってっていうのも    俺が言うはずだったのに。」
「改めて、こちらこそよろしくお願いします。
 南 琴音。」
航平が私に手をさしのべる。
私は握り返して、
「よろしくお願いします。吉田 航平。」
名前をよびあって、私たちは

キスをした。