…次の日
「ゆっゆきちゃんだよね?」
その日の朝はホントにびっくりした!
昨日までスッゴい伸ばして、絡まっていたかみを、
肩までバッサリ切って、眼鏡はコンタクトにしていた。
なんかいい香りもする。
なんか航平もチラチラ見てるし。
ゆきちゃん努力したんだな。
私、なんにもしてない。
こんな私誰とも付き合う資格なんかないんだ。
川野くんの返事も断ろう。
そう決心した。

…廊下で
小さい男子の声がする。
コソコソ
「お前よく南にコクったな」
「いやーそろそろ彼女いた方がかっけーじゃん?
それにあいつ、吉田にも負けたくないんだよ。」
「うわっ、お前性格わるー。」
「お前らも同罪だろ。あのとき俺が助けるように仕向けたんだから。」
「じゃあ、小学校から好きだってのも嘘?」
「ピンポーン、正解。」

全て聞いてしまった。