俺の後ろにいたのは、どこにでもいるような白い髭がトレードマークのじいさんだった。
「な、なんだよじいさん!びっくりしたわ!」
「すまんすまん、何となく驚かせたくなっての」
…なんだこのいたずらじじい。
そのひげを引っこ抜いてかつらにしてはげた頭にかぶせてやろーか!!…なんて言わない。腹立つけど。
「…なあじいさん。ここは一体どこなんだ?」
「んー?ここはの、お城から正反対にある場所じゃよ」
どーりで全然人がいない訳だ。
そうだ、じいさんならいろんなことを知っているかもしれない!
「じいさん、"青い光"っていわれて心当たりあるものとかないか?」
「青い光…はて…」
「ないか。じゃあさ、ファナ王女はどこに…」
いや、俺は何を聞いているんだしっかりしろ!!