「な、何、言っちゃってんの?ハハッ……」


誰も、フォローなんてしてくれなかった。


なんで?今まではフォローしてくれたのに…


ショックで、私は家に帰ろうとした。


でも…


「やっぱりさ、おかしかったんだね、私達。」


今までの取り巻きの中の一人が言った言葉に立ち止まる。


「ずっと桜にくっついてばかりいて、私達はなにもしていなかった。ただ桜のご機嫌とりをしていただけ…。もう…、そんな事…、やめよう。」


「そ…そうだね。やっぱり、愛菜夏ちゃんの方が優しくて、桜よりいいよ!」


「そうだね。」
「私もそう思う。」
「私も。」


ああ、私は、見放されたんだ。


そう、理解した。


そして、


「今までの私達って、なんだったんだろう。」


その言葉で私の心は深く抉られた。