シークレット・サマー ~この世界に君がいるから~

「聴いてくれてありがとう。実はこれ、僕たちのレパートリーの中で初期曲と言われてる『猫に小判のバレンタイン』とか『スプラッシュ』よりも古い曲なんだよね」
「なんつったって作った当時中二だからね。うちもぴちぴちだったよ」
「そうだね~。懐かしいね~」
「そこは否定するとこだから。今でもぴちぴちだって。見てよこの肌。何でもはじくよ?」
「どうかなあ。さて、今披露した『せつなアップデート』だけど、歌詞を書いてくれたのが、先ほどリーダーからも紹介のあったメンバー、なんだよね」

「……未波」

 遥人がわたしを呼んだ。
 ステージの上から会場の隅っこ、暗がりにいるわたしに向かって。

「お前の歌詞には共感できないところもあるけど、それでも、好きだ」
「え、それってマジ告白? リーダー、まさか?」
「いやいや、未波はうちが守るから」

 航と亜依が笑いの方向に持っていってくれなかったら、わたしはフリーズしていたかもしれない。
 だって、こんな告白ずるい。
 考え方も感性も重ねてきた経験も違うけれど、その違いをふまえた上で認めてくれるんだとすれば。
 お前の書く言葉には全部共感できる、百パーセントわかると持ち上げられるよりも嬉しい。

「というわけで、未波ちゃんのイメージカラー投票を、トライクロマティックの公式サイトで行いたいと思います。何色になるか楽しみだよね。みんな、今年もよろしく!」