シークレット・サマー ~この世界に君がいるから~

 十四歳の、知り合って間もない関係ではなく、二十二歳まで見てきたから知っている。
 そっけない口ぶりでも、遥人が「いい」と言えば、ゴーサイン。
 遥人はお世辞を言わない。嘘をつかない。

 よかった。
 遥人が認めてくれた。
 ほっとしたわたしの視界が急速に暗くなる。手足が冷たくなり、立っていられないほど気持ちが悪くなる。
 停電じゃない。立ちくらみだ――。

「おい!」

 遥人の声が耳のすぐそばで聞こえて、どうしよう、せっかくの練習時間なのに、迷惑をかけてしまう……! 何よりも、これでタイムリープが終わってしまう。焦りと落胆の中、意識が途切れた。