「せっかくだから夏っぽいアレンジにしない?」
「蝉の声でも入れる?」
「水音とかも涼しそうでいいよね」
「鹿威しで和風にするか」
「鹿威しって、あの……かっこーん、ってやつ? おもしろいね。学園祭で着物着ようかな。狐のお面とか用意したら楽しそう」
亜依と航がアイディアを出し合っている。
遥人はベースをつま弾きながら、ときおりメモを取っている。
前回――前に時間が戻ったときは、合宿初日は軽いセッションに留まっていた三人が、今回はいきなりオリジナル曲制作に取り組んでいる。
楽曲の方向性を語り合い、素材を持ち寄ってブラッシュアップさせる。
まるで、ジャンルが異なる三人の料理人が協力して豪華な一皿を作り上げるようだった。
でき上がっていく過程を見ながら、早く味わいたくて仕方がなかった。
「んー、駄目だな」
遥人が低い声でつぶやく。
「フレーズの連なりが不自然だ」
「そうかな? 一度通してみるよ」
「蝉の声でも入れる?」
「水音とかも涼しそうでいいよね」
「鹿威しで和風にするか」
「鹿威しって、あの……かっこーん、ってやつ? おもしろいね。学園祭で着物着ようかな。狐のお面とか用意したら楽しそう」
亜依と航がアイディアを出し合っている。
遥人はベースをつま弾きながら、ときおりメモを取っている。
前回――前に時間が戻ったときは、合宿初日は軽いセッションに留まっていた三人が、今回はいきなりオリジナル曲制作に取り組んでいる。
楽曲の方向性を語り合い、素材を持ち寄ってブラッシュアップさせる。
まるで、ジャンルが異なる三人の料理人が協力して豪華な一皿を作り上げるようだった。
でき上がっていく過程を見ながら、早く味わいたくて仕方がなかった。
「んー、駄目だな」
遥人が低い声でつぶやく。
「フレーズの連なりが不自然だ」
「そうかな? 一度通してみるよ」

