シークレット・サマー ~この世界に君がいるから~

「あいつら、まだ教室にいるだろう」
「わたしも一緒に行っていいの?」

 答えはなかった。
 ただ遥人は歩調を緩めて、わたしが追いつけるようにしてくれた。

 遥人って、こんなに優しかったっけ。かなりの俺様気質だと思っていたのに。
 時間をさかのぼる度に、仲間の新しい一面を発見する。あのまま過ごしていたら気づかなかったんだろうと思うと、タイムリープしてよかったと思った。
 遥人への気持ちはこのまま胸の奥へ沈めておこう。それでいい。それがいい。いつかきっと、そう思える。