シークレット・サマー ~この世界に君がいるから~

「今夜は帰る。もう会えないかもしれないね」
「おい、矢淵」

 遥人がわたしを呼ぶ声を背中で聞くのは、気持ちがよかった。
 バイバイ、みんな。別の未来でまた会おうね。
 その前に、八年前の姿で会ったら、よろしくね。
 今度こそ後悔しない季節を過ごすから。
 さかのぼって、跳ぶ。
 あの夏に。