シークレット・サマー ~この世界に君がいるから~

「未波ちゃんはオーガナイザーな」
「何それ?」
「いや、おいらもよくわかんないんだけど……こう、キーになるっていうか、連結器っていうか、未波ちゃんがいてくれたからこそ結びついたおいらたち、みたいな感じだからさ。おいらたちの音聴いて、がんがん意見出してくれていいから」
「わかった。ありがとう」

 わたしは興奮を隠してうなずいた。
 待ち遠しくてどきどきする。
 今生まれようとしている。わたしにとって、とても大切なバンドが。

「青島」
「ん?」
「方向性教えろ。どんなのやりたいんだ?」

 遥人の問いに航が即答する。

「がっつりロックで、きらきらポップな曲。街で流れてきたら、たとえ歌詞が聞き取れなくても、自然と歩くリズムが曲に合って、思わず曲名検索したくなるような」