しかし、あの時「リア」は言った。
「乗っ取るような形になってしまって」…と。
「リア」の魂が「アリア」を支配していたはずなのに
何故「リア」は「乗っ取る」と言ったのだろうか。
その答えは一つ。
「リア」とは別に
新しい魂の存在があったと言うことだ。
リアの魂は空へ。
そして残った「アリア」の魂…。
一人で「起動」するにはまだ小さすぎる「核」
結斗はその小さな核で起動できるよう
アリアを創り直したのだった。
「君は「アリア」だよ。
世界にたった一人だけ。
僕の大切なパートナーだ」
「ユイ…」
「お帰り。アリア・バレンタイン」
優しく抱きしめると
アリアはそれに応えるように背中に腕を回した。
「ただいま!マスター様!」
私は私。
誰かの代わりじゃない。
その言葉が
ずっと聞きたかったの…。

