「おはよう」
「………」
「君の名前は「アリア」
僕は「ドールマスター」。結斗だよ」
「結斗…」
「そう」
「アリア」は、ハッと目を見開いた。
「ユ…イ…?」
「成功…かな?」
「ユイ、ユイ!
私を直してくれたのね…!」
「「リテイク」だよ。
直したってより、「創り直した」って
言った方が正しいかな。
僕は「アリア」を
「アリア」として創り直したんだ」
結斗の考え。
それは50%50%の確立だった。
初め、「アリア」の中には
「リア」の魂一つだけしかなかった。
その魂によって起動していた
「アリア」の中に、少しずつ「魂」が芽生えてきたのだ。
「アリア」の魂が…。
それは極稀に見られる事だった。
発見さえ難しく気付かれない事の方が多い。
結斗さえ気付いていなかった。

