しばらくの沈黙の後、ジンが結斗に問いかけた。




「ユイ」


「ん?」


「リアの魂はどうするんダ?」


「空に還すよ。約束したから」


「そしたらアリアチャンはどうなる?」


「……もう、「アンドロイド」として起動しなくなる」






















「アンドロイド」として起動しない。


それは、自由に話す事もなく

自由に動く事もない。




「ユイ、それでイイノ?」


「…うん」


「そうカ」





































「ユイ」


「…ん?」


「…ゴメンナ」


傷だらけの結斗に、ジンは言った。

本当に申し訳なさそうな顔。

それは、本来の彼思い出させるような姿だった。



「いいよ。
僕も君も、長い夢を見ていたんだ。

…自分に人とは違う技術と能力があった所為でね」


「そうダネ…」


「…さ、リアを自由にしてあげなきゃ」


ジンから離れ

結斗は脚を引きずりながら

アリアの元へと近寄った。


彼女の「生命プラグ」をゆっくりと開くと

まばゆい閃光が放たれた。

それは…キラキラと空に向かって昇って行く。
















































さよなら。





リア。

























ごめんね…。





























アリア…。



















これで、良かったんだよね。