「リア、ごめん。
僕はアリアを「アリア」として創り直すよ。
話せなくても動かなくても
アリアは僕の大切な存在だから」


(ユイ…)


「だから君は空に還って。
生まれ変わってよ。僕の傍に。
今こうやって君を束縛していたら
もう二度と会えない」


優しく言う。優しく笑う。

目の前の「リア」は再び涙を流し始めた。


(ユイ…ありがとう…。
私、また絶対貴方とジンの傍に生まれ変わりたい…。
記憶も何もなくなってしまうかもしれないけど
きっと魂は二人を忘れないから…)


「…うん。そうだね」


リアは二人に向かって笑いかけた。

あの時と変わらない

優しくて魅力的な微笑みだった。


(ありがとう。ユイ。ジン。
二人に会えて幸せだったわ…)


「おやすみ、リア」


(おやすみなさい…。
…いつか必ず、絶対に私を見つけて…)


そう言って「リア」は静かに目を閉じた。

美しかった彼女の姿は、やがて白骨に変わった。

その色がとても白く、綺麗だった。