「ユイは君に、俺やリアの事を何て話したノ?」
ふいに訊かれ、アリアはおずおずと答えた。
「貴方の事は…親友って…。
…リア…さんの事は恋人って言っていたわ」
「ふ、まぁ間違ってはいないネ。
俺もユイの事は本当に信頼していたヨ。
あの二人が出会うマデハ…」
「??」
怪訝そうな顔をするアリアを見て
ジンは続けた。
「俺の大事なリアは、ユイに会った所為デ…」
バン!!
「???!」
音に反応して振り返ると
結斗が勢い良くドアを突き破っていた。
肩で息をして、汗を流して…。
「ユイ…?!」
アリアを一目見やると
ユイはその側に居るジンへと視線を移した。
勢い良く飛びつき、胸倉を掴む。
「ジン…アリアに何をした…?!」
目つきも、行動も
今までアリアが見た事のないものだった。
「フ…まだ何もしてないヨ?
ただ、メモリーを見せてもらったけどネ。
駄目ダヨ。ユイ。
どうしてリアの記憶を残さないノ?」
「うるさい…」
「アリアチャン、リアはネ…」
「うるさい!!!!」
「ユイが殺したんだヨ」
「ぇ…」

