*** 「椿様、お体の調子はいかがでございますか?」 布団に横たわるボクに、結が話し掛けてきた。 ボクは、ここ最近体調を崩していたのだ。 妖は滅多なことがない限り、体調を崩したりしない。 「あれから何年経った?」 ボクは結の質問に質問で返す。 あれから……蓮と別れてから、何年経ったのか。 「63年……経ちました」 63年……それは、人間にとっては、長い長い年月。