「だから、俺達に続き教えてよ」
「猫さんと女の子がその後どうなったのか、私知りたい」
今までは、決して続きを聞かれても話すことはなかった。
でも、もう話そうと思った。
長い年月を過ぎた今だからこそ。
「いいわよ」
太陽と月を縁側に座らせ、私は久しぶりに猫さんのお話をする。
「女の子は猫さんを探し続けた。ずっと、ずっと……
そしてある日、猫さんは女の子の前に姿を現しました。
けれど猫さんにいつもの元気はなく、悲しんでいるようでした。
女の子は猫さんを元気づけたく、ブレスレットのプレゼントを贈りました。
それは女の子が猫さんのことを思って作ったお守り。
猫さんは泣いて喜びました。



