お互いにもう会えないことは理解しているけれど。 ボク達はあえて〝またね〟と挨拶を交わす。 それは、いつかまたどこかで会えますように。 そんな願いが込められているから。 現世では会えなくても、来世で会えますように。 そして願わくば…… 今度は同じ世界の者として再会出来ますように── ボク達はお互いに背を向け、今度は振り向くことをせず前に進みだした。