さよならの前に。

後ろを振り向けばさっき教科書を貸したはずの松竹梅くんがいる。


「どうしてここに!?」


するとか私の声が大きかったのか彼は口元に指を立て静かにの合図をした。


私はとっさに口を押さえる。


「授業めんどくさいからさぼった。西園寺さんもだよね?」


私は慌ててうなづく。


なぜかって?あなたが無理なんです。それはさすがに失礼である。