さよならの前に。

親友に頬を叩かれ好きな人に絶望の顔をさせたそいつは屋上へと向かって走り出した。


屋上へ行くと愚痴を叫んでいた。


俺が声をかけるその子は起き上がって俺を見る。


背が小さくて髪はミディアムでゆるくウェーブがかかるその髪はその子の可愛さを引き出していた。


「あなたは?」


恐る恐る聞くその子に俺は言った。


「神無月 玲。」


名前を名乗ったあとに俺はその子を助けてあげたいと思った。


「俺と付き合わない?」


なんで珍しくもない言葉を口にした。


だから電話がかかってきた時は嬉しかったけどその電話には美蘭の涙が想像できる震える声で言ったんだ。


「来てって言ったらきてくれる?」


俺はその電話切り友達に何も言わずそこから勝手に体が動いていた。


救わないとそう思った。


俺と美蘭が付き合った頃と同じ頃に松竹梅もあの美蘭を脅していた女の1人と付き合い始めたことを知った。