さよならの前に。

「さーて!着いた!」


お母さんとともに私たちは空港に着いた。


「羽田空港って大きいね!」


別れを切り出したくなくてわざと明るく振る舞う私に周りも合わせていてくれた。


「だな!ってお土産屋も結構あるんだな!」


「あ。荷物あげてくる。」


時間が迫り私の一言で重い雰囲気になることを少し後悔した。


その沈黙を破るように未真は言った。


「行ってらっしゃい!美蘭!待ってるから早く戻ってきてよ?」


そういう未真の優しさに涙が溢れそうになるも堪えつつキャリーバッグを預けに向かう。