青年と遊女 ~再会~




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月が隠れ空がうっすらと色付き出した頃、彼女と別れた。

二人、最後まで自分の名を名乗らず。




「私を助けてくれた恩人さん、元気でね。」

俺の名前を知らない彼女は、俺をそう呼んだ。

「あー、俺に助けられた幸運な奴、お前も元気でな。」

彼女の名前を知らない俺は、彼女をそう呼んだ。