私はホットミルク。

彼ははちみつレモンのソーダ割り。


彼が好きなんだそうだ。


それを聞いてなんだかかわいいなって思った。


そう思ったのはヒミツだけど。


「ありがとう。」


彼は一言、そう言った。


彼の声は透き通った声をしていた。

綺麗な声だと思った。


「ありがとう。」


また言った。


「名前は?」


彼が聞いてくる。


「私は、西崎…ゆめ。」


どきどきした。


「僕は、本郷史哉………。」



ほんごうふみや。



この名前は私のこころに強く強く響いた。