木の下で、木陰になっているところだけど
なんか心配で、休んでるだけかもしれない、
だから、ほっとけばいいのに
無性に気になって……
救急車呼んだ方がいいのかなって
考えたらたまらなくなったから声をかけた。
「大丈夫ですか?」
返答なし。もう一回!
「大丈夫ですか?」
さっきより少し大きめの声で言った。
うずくまっている人が顔を上げた。
男性だった。
その男性は立ち上がった。
でも…目はうつろ、足取りはフラフラ……。
そんな姿がすごく心配になってしまった私は
放っておくことができず、
彼を引っ張って駅前のカフェへ連れて行って
落ち着かせた。
もちろん私のおごり。
