私は走った。

走った。

史哉さんが見えなくなるところまで。


史哉さんを向いて言えるわけがなかった。



こんなに情けない顔、見せられない。




「……っうっ…っぁぁああああ!!!!!!!!!!!!」




泣いた。

泣いた、とにかく泣いた。

道路上で構わず声を上げて泣いた。


別れを告げるなんて、もう会わない…なんて。


耐えられる?


口先ばっかりかっこいいこと言って、オトナぶって…


心はまだまだコドモのくせに…………。





さようなら、史哉さん。