「……史哉、さん」
甘えん坊みたいに史哉さんの袖を引っ張った。
触れた指先がとてもドキドキした。
……でも、もうそんなこと思ってられない。
わたし、……私、ね?
やっと、気づいたのに…………。
決めたよ。
これ以上史哉さんの重荷になるわけにはいかない。
史哉さん、愛実さんといた方がずっとずっといいよ。
こんな別れ方したくないけど……
ううん、史哉さんと愛実さんのためにしなくちゃなんだよ。
ねぇ、史哉さん。
好き、だったよ……想い、伝えたかったな…
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…